結婚記念塔(ドイツのアールヌーボー)



結婚記念塔-ドイツのアールヌーボー



結婚記念塔-ドイツのアールヌーボー

elenore

初めて来た時私はまだ学生だった。当時案内してくれた知人が地元の人で
お歳ももう70過ぎていたし,街の歴史や文化に詳しくて,
いろいろと説明してくれた。アールヌーボーと言うと 
フランスのグラフィック や ガラス などの印象が強かった。
それに比べてとてもあっさりしてるな と思ったのを覚えている
その後 特に思い出す事も無く 縁あって 去年再び訪れた時
全く違った印象を受けた。
同じ頃 フランスのナンシー(フランスのアールヌーボーの発祥地)
に行っていたからかもしれない。アールヌーボーの最盛期から後期は 
かなり 装飾の濃いものだ。見ていて少し疲れる。

逆にマチルダの丘はアールデコやバウハウスの影響が見える。
アールヌーボーの繊細さを失わず 徐々に機能美を意識しているように
感じられる。ドイツから受ける一般的な印象と違って,
スマートで洗練された感じすらある。 私の贔屓目かもしれない。

モザイク

何度も訪れているにもかかわらず 先日初めて この結婚記念塔の中に
はいった。まず目にするのはこのモザイク 2~3センチ角の
タイルを敷き詰めて描いている。この象徴的な美しい画像は
フリードリッヒ クロイケン 1914年作。
1908年に建物は完成している。ウィーンから来たヨゼフ オルブリッヒ設計 
ファッサードにもモザイクの装飾が品良く施されている。
彼はマチルダの丘の牽引役であった。

建物の高さ48.5M現在は 市の戸籍係が入っている。
三階にある結婚の間では,結婚式を揚げる事が出来る。
こちらでは 婚姻届にサインをして,
届を出すときを結婚式と取る場合が多く、宗教上の結婚式は 
その人の信仰の深さによってしたりしなかったりする。
そのため どの街でもそこで一番格式のある建物を
戸籍係の建物にする場合が多い。

結婚記念塔2




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